すごく久しぶりの書き込みです。 (^_^;)
すごく久しぶりのJETI hints & tips、第2弾です。

DS-16のミキサーのお話です。

例えばナイフエッジの癖とりで、ラダーからエルロンにミキシングをかけるとします。
ここでは、ラダーを右に切ったらエルロンも右に、左に切ったらエルロンも左にミキシングをかけるとします。 図1のように、ミキシングのカーブで3-pointsを選んでミキシングをかけます。 これは意図通りに動きます。


                  図1

今度は、例えばラダーを右に切ったらエルロンも右に、左に切ってもエルロンを右にミキシングをかけようと思います。 そのために図2のようにカーブをV字型にします。

                  図2

なぜかこれが意図通りに動きません。エルロンがなぜかフラッペロンのような動きになります。まるミキサーの中のsingle direction スイッチがonになっているかのような動きをします。(もちろんsingle direction はoffになっています。)

この問題はwww.rcgroups.comなどで2013年頃から話題になっていたようで、この問題のスレッドも立っています。

http://www.rcgroups.comでは、この問題の回避策も議論されていて、次の2つの回避策が挙げられています。

【方法1】
1.Function Assignmentで、ラダースティックを入力とする架空のファンクション(ここでは"R-A Mixing"という名前)を作る。(図3)

                  図3

2.Function Curves機能を用いて(図4)、”R-A Mixing”の出力カーブを必要な形に変える。こで例えばカーブをVの字にしておくと、所望だった”ラダーを右に切っても左に切っても、エルロンが右に切れるミキシング”が実現できる。(図5)

                  図4


                  図5

3.その”R-A Mixing”からエルロンにミキシングをかける。 Curve typeはStandardにしておきます。(図6、図7、図8)

                  図6


                  図7


                  図8


ここに記されています。


【方法2】
1.ラダーを右に切ったときにonになるロジカルスイッチと、左に切ったときにonになるロジカルスイッチを2個作る。 

2.ラダーからエルロンへのミキサーを2つ作り、のフリーミキサーを作って、おのおののミキサーのスイッチに、先の2つのロジカルスイッチを割り振る。

ここに記されています。


このようにいろいろな提案がされていますが、どう設定すべきなのかについてメーカーの意見を聞きたくて、MMPに問い合わせました。
MMPはチェコに問い合わせをして、得られた回答がMMPのサイトに掲載されているものです。

これは、上記の【方法2】に近いものです。

このようにいくつかの方法が提示されているわけですが、私は結局、上記の【方法1】を使用しています。

以上が、エルロンに対して点対称でないカーブのミキシングをかけたい場合のtipです。(点対称でないという意味から、rcgroupsやJETIのリリースノートで、この件は"asymmetric free mixes"と表現されています。)

まあ、右ナイフエッジも左ナイフエッジも起き癖で、それを直すのであれば、普通にラダーからエルロンにミキシングをかけて、右下がりの3-pointsカーブにすればよいのですけれどね。(図9)

                  図9