全英女子オープン 渋野日向子選手、優勝おめでとうございます!!
無題
昨夜、全英女子オープンの中継を見ました。 ムチャクチャ感激しました!! 

最終日の中継でしたが、百戦錬磨の選手でも、トップで迎えるメジャーの最終日バックナインといえば、緊張で心臓から口が飛び出るような状況です。

だって、この1ストロークで人生が全く違うものになるんですから。
生涯「メジャーチャンプ」って呼ばれるようになるわけです。
それも日本人で2人目、42年ぶりのメジャーチャンプですよ。男子ではまだ1人もいないわけですよ。

しかも渋野選手は去年プロテストに合格したばかり。 これが初めての海外試合です。

その状況で渋野日向子選手は、ニコニコしながらギャラリーとグータッチをして、キャディーさんと笑いながら、カメラの前でタラの駄菓子をくちゃくちゃ噛みながら、トップタイで最終ホールの2ndを打っていきました。 すごい! こんなの見たことない!
クラブの月例杯だって、優勝がかかってればもう少しは緊張すると思うんですけれど。(笑) これ、ほんとにメジャーの最終ホールなの? (^_^;)

解説していた、日本人1人目のメジャーチャンプ樋口久子さんも、戸張捷さんも、
「こんな人、初めて!」
って言っていました。 

いやーしかし、可愛いですねえ。 笑顔が素晴らしい。 いつもニコニコしていますね。 天真爛漫。 最高ですね。 ファンになりました。

スイングも素晴らしい。 パワフルです。 少しハンドダウン気味で、少しガニ股スタンスで、迷いなく思いっきり振り切ります。 
それに、なんといっても、テンポがとてもいいです。 判断が早いし、構えたら振るっていう感じです。

パッティングは、カップの向こう側の縁にドーンってぶつける感じです。 外したらスリーパットになるんじゃないの? っていうくらい強く。

強めのラインだから、読み誤る確率が減るし、細かい余計な要素を排除できます。でもその代わりに高い精度で読み通りに打たなければならなくなります。 たらし込みと違って、ど真ん中しか許されなくなりますから。
読んだライン通りに、高い精度で緩まず打ててるのは、膨大な練習が土台にあるのでしょうね。

インタビューでも
「入れるか、スリーパットか、どちらかでいい。」
って言っていました。
それが悪く出て、3番で4パットしましたが、それでもニコニコしているし、その後も強気のパットは全く変えない。それが優勝につながりましたね。

圧巻は12番パー4のワンオン。 グリーンの右は池。 ラウンドリポーターの村口史子さんも、
「このホールのワンオン狙いは、ギャンブルですね。」
と言っていました。
確かにドライバーのキャリーがあと1/2ヤード右にずれてたら、右にはねて池ポチャだったでしょう。 すごいなあ。
後のインタビューで、このホールのことも、
「ワンオンを狙わなかったら、後悔するから。」
と答えていました。 考え方がシンプルで素敵です。

それにしても、
「リンクスだと思ってコースに来てみたら、林があってびっくりしました。」
とか、
インタビューで
「優勝賞金で何を買いますか?」
と聞かれて、
「優勝賞金って、いくらぐらいなんですか?」
と聞き返すあたりは、スーパー天真爛漫ですね。 大好きです。
(優勝賞金は7200万円。 知らなかったんですね。)

1年前にプロテストに合格し、昨年の日本ツアーでの獲得賞金0円の渋野選手が、一気に世界の頂点に立った、素晴らしい夜でした。

ぼくが入っていたクラブにも、女子研修生がいて、
「30歳までプロテストに挑戦する」
と、それはそれは頑張っていましたが、とうとう夢はかないませんでした。
そんなことも思い出した夜でした。

おめでとうございます。この選手は日本の女子ゴルフを変えると思います。 

R&Aのホームページには、今日、
「“スマイルシンデレラ”として知られるようになった渋野が、おとぎ話のような勝利を決めた!!」
と書かれました。
ひょっとしたら世界の女子ゴルフを変えるかもしれません。


(日本男子選手、頑張ってください。 わたしの生きているうちに、誰か1人、メジャーチャンプになってください。)